病気を治す医薬品ではなく、 健全な健康を願って 小谷宗司 長野県薬草園協議会 会長 長野県薬草生産振興組合 副会長 東京薬科大学卒業 信州は南北に長く、かつ標高差が大きいのが特徴です。このため自然環境は多様性を示し、存在する植物にも大きな影響を与えています。昔から種類豊富な薬用植物の産地として全国に誇っているのも、自然が与えてくれる恵みが多かったからでしょう。 また地形が複雑な信州では、かつて病気になっても、進んだ医療を受けるための交通手段もなく、このため山野の植物を利用した信州独特の民間療法を利用せざるを得ず、これが多種類の民間薬利用へと発展しました。 信州は全国的に知られた長寿県です。この背景には種類豊富な薬草が身近な所に生育し、正しい薬草の利用を県民の多くが周知していたことにあります。 21世紀の医療が目指す原点を、信州ではすでに実施していました。 信州には32の製薬企業があり、これらの企業の多くは薬用植物を利用して医薬品を製造しているか、それを基礎に発展した企業です。 私たちは、生薬に携わる研究者や経営者達と生薬の研究会をもっています。企業の利潤ではなく、生薬の研究と普及を目指す理念を持った仲間たちです。 私たちは、何十年にも及ぶ研究と記録の成果を何かの形で実現したいと、皆がその思いに収束していきました。しかし、個性が異なる各企業の間で、その思いの実現は困難でした。 そんな中、平成12年に、NPO法人「信州養命の里プロジェクト」が私たちの仲間に加わりました。特定非営利活動法人の趣旨は、そのような企業間の束縛を解き放ってくれました。 21世紀の健康づくりを提案する私たちの願い全てを収束して、信州の恵みをこめた健康茶を創造しました。それが『信州のめぐみ茶21』です。 |
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